日本文藝家協会主催シンポジウム 「公共図書館はほんとうに本の敵?」に参加してきました

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こんにちは、先日2月2日に新宿紀伊國屋サザンシアターにて行われた標記のシンポジウムに行ってきました。そのレポート、雑感などを。長くなりそうですがお付き合いいただければ幸いです。

刺激的なタイトルのこのシンポジウム、登壇者は佐藤優氏、林真理子氏、猪谷千香氏、菊池明郎氏、根本彰氏、石井昂氏の六名と、司会は植村八潮氏。やはり日本文藝家協会主催であることを感じさせる顔触れ。

このシンポジウム、どういった趣旨で開催されたのかと配布された資料に目を落とすと、「出版産業の現状は、まさに危機的です」と出版物の売上の落ち込みの現況、しかし公共図書館の貸出冊数は増加している、だが「そんな公共図書館も、実は出版界と同じく危機にあると思われ」ると、そして「書店・作家・出版社、すなわち売り手・書き手・つくり手と、公共財の有効利用者たる公共図書館が協力・共存する未来はえがけないか、それぞれの立場からの考えを知りたい、そのために話し合いたい、そして日本語表現文化の未来像をイメージしたい」とあります。

個人的な問題意識としては、エンドユーザーたる読者のことも含めての問題意識をもって臨んだので、その辺りが少し腑に落ちないなと思いつつも、話の落とし所がどこになるかに留意して、シンポジウムを聴くこととなりました。

まずは、登壇者各々の挨拶。どんなことを話されたのかを以下に簡単に。

石井氏→公共図書館を敵だと思ったことはない。

根本氏→貸出至上主義にはそこまで肯定的な立場であるわけではない。

林氏→本屋の娘としてこのシンポジウムに臨んだ。(出版業界と公共図書館)同じ船に乗っているもの同士。

佐藤氏→新自由主義、反知性主義が悪い。

猪谷氏→図書館と出版業界が手を取り合ってという実感。

菊池氏→出版社として言うべきことは言わないといけない。再販制度について。

その後は石井氏に話を振る司会の植村氏。石井氏は公共図書館におけるベストセラーの複本問題に言及。中堅作家の増刷がかからない、また無料で読めるという感覚を利用者が持ってしまっている。 新刊の本は貸出まで6ヶ月待って欲しいという提言。 そして図書館は出版社に理解をと。

根本氏がそれを受ける形で、図書館の目的は多様であるにも関わらず、日本の司書の専門性は低い、それは資格は簡単に取れるし養成の過程もしっかりしていない、行政評価が単純化し過ぎていて貸出冊数はその単純化された指標の大きな一つ。

そこで指定管理者制度に話が。林氏は武雄市図書館に言及、はじめは良いイメージを持っていなかったが、実際に行ってみると良い印象を持った。地元の中学校のクラスでは全員が武雄市図書館に行ったことがあったと。

また登壇者から、首長によって「公共」というものがコロコロ変わって良いのかという指摘も。

そこで佐藤氏、大学時代の同志社大学の神学部図書館のエピソードや、図書館で廃棄される貴重資料の話。公共図書館の在り方がよくわからない。

根本氏がそれに関して公共図書館と大学図書館のコレクション構築の違いもあると。公共図書館における予約について、市民・素人が関わることの是非、またマネジメントが自律的ではないと可能ではないという話。それを受けて、植村氏は市民の圧力が公共図書館をつくってしまうのではないか、司書の自律性が危ういと。

ここで猪谷氏に全国で先進的な取り組みを行っている図書館の事例紹介。武蔵野プレイス、まちとしょテラソ、まちライブラリー、千代田区立図書館など。また市民の図書館リテラシーについて。その流れで根本氏における海外の図書館の事例紹介。

そして、石井氏から公共図書館における「ベストセラー寄贈のお願い」についての苦言。住民の質のレベル、理想の図書館とかけ離れていると。そこで話を振られた佐藤氏、拘置所の図書館が究極の寄贈図書館だというお話。

最後に理想の図書館とはどんな図書館か? という問い掛けに登壇者各々が答える形を持って終わりに。

菊池氏→伊万里市民図書館、ビジネス支援、リテラシーが高い。

猪谷氏→子どもの学びを取り巻く格差、それを図書館で埋めるべき。長い目で見た、本の文化を作り上げる図書館。

佐藤氏→久米島の高校図書館。

林氏→家から近い、人が少ない、買えない本がいっぱいある、うるさいおじさんおばさんがいない。

根本氏→学校図書館を整理すべき、読書市民の形成。

石井氏→版元を助ける図書館。新刊の貸出を6ヶ月待ってくれる図書館。

手元のメモをもとにシンポジウム全体の流れを追ってみたのですが、以下に雑感を幾つか。正直に言ってしまえばモヤモヤの残るシンポジウムでしたね。

・日本文藝家協会と公共図書館、どちらが主語なのか最後までよくわからなかった。シンポジウムのタイトルだけ見れば公共図書館なのでしょうが、話されている内容を考えるとどうやらそうでもない感も。

・公共図書館と出版業界、林氏が「同じ船に乗ったもの同士」ということを言っていましたが、両者を結び付ける根拠が経済的に厳しいということ以外に見つけられなかった。その点だけに依拠して「同じ船」という問題意識を持っているとすれば、やはり違和感を持たざるをえないと。

・配布資料には、貸出至上主義に走らない新しいタイプの公共図書館があるが僅かに1%に満たないとある、にも関わらずその1%に満たない図書館を猪谷氏が15分余りも紹介したのは何だったのか、その位置付けがよくわからなかった。このシンポジウムの主語が公共図書館だとしても、問題は99%の公共図書館の方にあるはずなのに。

・話し合うというより、出版業界からの公共図書館への一方的な申し送りに感じた。図書館の人間として登壇した猪谷氏と根本氏、共に厳密に言えば公共図書館の人間(当事者)ではない。要は公共図書館を主語とした場合でも、その声を代表する人間として適当だったのかどうか。

以上雑感です。質疑応答もなく、一方的な感は否めなかったですが、一公共図書館に関わる人間として屈していられないですね。というより、対立軸を作ることより、もっと建設的な話をしてほしかった。利用者の図書館リテラシーを上げる云々のところなど、その格好の糸口だったと思うのに…。

なんかスッキリとはしませんが、とりあえずはここまでで。手元のメモをもとに書いたので、事実誤認などあればご指摘等いただければ。

下北沢、本屋B&Bに行ってきました!

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久しぶりの投稿になります、ブログは更新出来てはいませんでしたが、元気にやってます、辻です。

さてさて、昨日の1月8日、下北沢の本屋B&Bにて行われたイベント、【磯井純允×河村奨「自分の図書館のつくりかた」 『まちライブラリーのつくりかた』(学芸出版社)刊行記念 】に行って来ました! 恥ずかしながら初の本屋B&B。昨年末に物凄く行きたいイベントが本屋B&Bであったのですが、どうしても予定を動かせずに無念の想いがあっただけに、今回行くことが出来て感慨もひとしお。このトークイベントに参加したモチベーションというのは、まちライブラリーやリブライズに関心があるのは勿論のことですが、更に具体的にやってみたいことがあって、それは大学時代に所属していたワンダーフォーゲル部にリトルライブラリーを作りたいということ。ワンダーフォーゲル部に所属していた現役の頃を鑑みるに、部員が個人個人でアウトドアに関する本を読んでいたりはしたのですが、その辺りの情報の共有などがなかなかなされていなかったので、そこを繋げる仕組みを作れば部の活性化が図れるのではないかと。

そんな意識を持ちながら参加したイベントだっとのですが、結論から言えば予想以上に楽しく、有意義で、持ち帰ることが予想以上に多いイベントでした。

まずは磯井さんの自己紹介からスタート。今現在に至るまでから、まちライブラリーを立ち上げるまでの経緯などをお話いただきました。その中で印象的だったフレーズは「顔の見える関係」。そんな小規模で普通の人同士が学び合うことが大事なのだと。

続いては河村さんからリブライズの紹介。河村さんのお話の中でも「何でこんなに人と会っていないんだろう?」という、磯井さんの問題意識とリンクする部分も。リブライズは「~すべての本棚を図書館に~」ということを目指すサービスですが、それは表の顔で…(以下は伏せておきます・笑)。そしてやはり遊び心がすごいなあと、改めて感じました。

続いて磯井さんから全国各地のまちライブラリーの紹介。大阪府立大学や伊丹市立図書館、奥多摩の旧小河内小学校や、岩手の森の図書館などをご紹介いただきました。「ワークショップを通じて」、さらには「本を持ち寄って本棚を作る」などヒントになりそうなことがたくさん。色んなまちライブラリーがあって素敵でした。またマイクロ・ライブラリーサミットについてのお話も。

そして話は佳境へ。全国に公共図書館は約3000、それに対して郵便局の数は約20000とのこと。図書館もそれ位の数があれば、社会の公共財として認識してもらえると。そのためにブックスポットを可視化することが大事で、リブライズはそのことに関して大きな役目を担ってくれているとのお話。まだ可視化されていないブックスポットを可視化していくこと、そしてそれが繋がれば個人のインフラから社会のインフラになっていく。図書館とは‘時空’を超えて本を届けるという大事な役目がある。しかしアーカイブに偏っていてはダメで、それは貯まったものを引き出すのはあくまでも人間であるからだと。図書館の存在意義について、改めて考えさせられましたね、正直。図書館の本質みたいなところへも話が及ぶとは思っていなかったので、嬉しい誤算でした。

そして質疑応答では「まちライブラリーを作りたい、そのために周りを巻き込むんで賛同を得ていくにはどういった方法や突破口がありますか?」という旨の質問をさせてもらいました。そのためには、あくまでも自分の許される小さなスケールで「勝手にやる」こと、そうしてニーズがあれば自然と普及していき、少しずつ「勝手にやれる」範囲が増えていくと、御二方から親切なご回答をいただきました。丁寧にお答えいただき、感謝です! 今、自分がやってみたいことの一つである、ワンダーフォーゲル部にリトルライブラリーを作るための最初の手掛かりが得ることが出来たように思います!

磯井さんと河村さんが、本当に楽しそうにお話されていたのも、とても印象に残りました。楽しむこと、また遊び心も大事だなあ、と改めて感じることが出来ました。

下北沢の本屋B&Bでの、刺激的で楽しいひととき、本当にこのイベントに参加出来て良かったです。また、B&Bに行ってみたいですね。また、ワンダーフォーゲル部にリトルライブラリーを作ること、頑張ってみたいと思います!

お久しぶりです!

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お久しぶりです、ご無沙汰していましたつじです。

最近更新が滞っていましたが、元気にやってます!

司書講習が終わり、また司書資格も無事に取得出来まして(わー、パチパチパチ!)、今は都内の図書館にて働いています。まだまだ現状には満足していない、また満足してはいけないのですが、とりあえずは図書館司書という肩書きを引っさげてのスタートを切ることが出来ました。地道な積み重ねが大事だと考えるこの頃です。

菅谷明子さん×猪谷千香さんのクロストークを聴いて自分なりに考えたことや、図書館総合展の参加二日目の模様など、書かねばならないこともあるのですが…、今回は宣伝です(唐突…!)。

というのも、来週の月曜、12月15日の19時から船橋の船橋みらい図書館にてお話をさせていただきます! Facebook上ではイベントページが立ち上がっていますが、こちらでも宣伝を、ということで。そして下に載せたのが船橋みらい大学のページです。

http://funabashi.future-u.net/?p=646

図書館の世界に入って一年半、司書資格を得たばかりの駆け出しに何が話せるのか、それがどの程度まで聴いていただく人たちに届き有意義なものになるのか、まだ自分でもわかりません、正直に言って。でも、駆け出しであるからこそ、話せることもあると思うのです。この一年半余りに考えたこと、動いたこと、感じたこと、今までとこれからについて、真摯に精一杯お話させていただくつもりです。

もし、このブログをご覧になっていて、参加してみたいという方がいらっしゃれば、是非おいでください。Facebookページ以外でも宣伝出来ればなと思い、この度に投稿させていただきました。

が、頑張りますからっ!!

第16回図書館総合展に行ってきました! (参加第一日め)

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こんばんは、ブログは久々の更新になりますね、ご訪問ありがとうございます。

第16回図書館総合展@パシフィコ横浜に参加してきました。明日も参加しますが、今回足を運んでみて得た「気付き」やヒントなどを備忘録的に記しておきたいと思います。

・キハラ(株)さんのブース。歴史的な図書館用品が博物館のように展示されていました。というより本当に博物館! タイプライターやカード目録、またそのカード目録を収納する棚など。社員の方にお話を伺うと、昔の司書はカード目録に記入する際に字体までも訓練していて、目録を一つ作るのも職人芸だったとのこと。テクノロジーは進歩してカード目録は一般的に殆ど使われなくなってしまっていますが、字体を揃えるなどそんなレベルまでトレーニングしていたとは驚きました。カード目録を自然な形で状態を元に戻すカード用の加湿器もあって本当にびっくり。先人達の熱意を受け継ぎたいものだと痛感。また、オリジナルのマスキングテープなど、図書館総合展でのグッズも豊富にあり、列が絶えてなかったです。自分もついつい色々と買ってしまいました。キハラ(株)さん、創業100周年とのことで、そのフォーラムも組まれていて、また購入したグッズ、それを入れてくれる封筒や紙袋も一つ一つのクオリティが本当に凄い! 企業としての底力を見た気がします…。またリブライズとのコラボ企画で「キハライズ」のグッズも。遊び心も凄いです!

リブライズさんのブース、ブース会場に入ってすぐのタイミングで地藏さんのトークタイム。リブライズさんの面白い取り組みを色々と聴けましたね。色んなコミュニティーで活用されているとの事例が。自分もやってみたいなあと思いましたね、楽しそうだし色んなコミュニティーで活用されているとのことだったので、要チェックですね!

・(公社)シャンティ国際ボランティア会さんのブースでは、新書用のクラフトエイドのブックカバーを購入! シャンティの広報課長である鎌倉幸子さんが書かれた『走れ! 移動図書館』(ちくまプリマー新書)用です! また移動図書館をモチーフにした募金箱が可愛かったですね、写真を撮っておけば良かった…。

(株)内田洋行さんのブース。様々なワークショップが行われていた模様。自分はタイミングが合わず参加出来ずに無念でしたが、たまたま通りがかった時には、簡単な科学の実験をして最後にお勧めの本を紹介するというワークショップが開かれていました。文系と図書館って、理系に比べてわりかし相性は高いとおもうのですが、理系の人ももっと巻き込んでいければ面白いなあと思いました。

saveMLAKのブースでは、素敵なオリジナルグッズがたくさん! トートバッグを購入しました! 通勤の際に使いたいですね。

また、『未来の図書館、始めませんか?』を上梓された岡本真さんにサインを入れていただきました! ありがとうございます!

帝京大学さんの「共読ライブラリー」のブースにもヒントがたくさん! 公共図書館にも応用出来そうだなあという仕掛けが幾つもあり、後で貰ったパンフレットをしっかり読んでみたいと思います。

高遠ぶらりのブースでは、実際にタブレットを使って具体的にどんなサービスかを見せて貰いました。公共での汎用性が高そうで、取り入れれば面白いなあと思いました。

今日参加したフォーラムは、「これからの福島の図書館を考える」です。福島県の図書館の被害について、現地の図書館員の方に報告をしていただきました。書架の転倒や、建物の損壊などあったようですが、そんな震災の中でも被害を受けずにいらした方や、震災直後でもいつも通りに図書館を利用したいという人がいらしたとのこと、驚きました。そういった方からは、「図書館は開いているのか?」というような問い合わせがあったそうです。広報のことも現地の方は触れていらっしゃいましたが、日々の発信が大事だなと思いました。そのためにはTwitterの活用が効果的だとは思ったのですが、その辺りどうなんでしょうね?

今回は、公共図書館で出来る仕掛けを、というテーマである程度アンテナを絞っていた感はあります。まだまだ明日も参加予定なので、今日回り切れなかった所も覗いてみたいですね。

とりあえず、今日は今回の雑感的なものはそんな感じです!

明日も図書館総合展には顔を出すので、今日回りなかったブースも覗いてみたいですね!

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司書講習を終えての雑感めいたもの

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こんにちは、ブログをご訪問ありがとうございます。今回はタイトル通り、司書講習を終えての雑感めいたものについて書いておこうと思います。気がつけば、司書講習が終わってから早くも三週間ほど経っているわけですが、その間でいろいろと考えたり、思ったことなどがあるのでいくつか。

この夏の司書講習を受けるにあたって、自分が何を知っていて何を知らないか、それを知ることが大きな意義のひとつだったわけですが、そういった意味でもある程度は把握できたように思います。というのも明治大学リバティーアカデミーの「図書館員のためのブラッシュアップ講座」を昨年度に受講させてもらったことなども含めて、ある程度の先端的な知識や、また少しの図書館についての業務経験はあったものの、本来ならそのベースとなるべき司書資格を持っていなかったことで、自分の知識や経験の持ちようがどんなカタチなのか把握しにくかったということがあります。それがある程度は把握できた、というか把握できたつもりではあるので、そこは有意義だったなと。

また司書講習を受講する人って、本当に様々だなあと。大学生から50代くらいの方まで年齢層はもちろん、既に図書館で働いていらっしゃる人から、これから働きたいという人方、とりあえず働く予定などはないけど資格をとっておこうという人まで。まあモチベーションも様々なわけですね。

司書講習を受講して資格を取っただけではスキル的にも、実務的にも、知識的にもまだまだというか、本当にこれからだなということも再認識。スキルや実務は実際に働いてみないと身に付かないですし、知識も今後身に付けるべきものが示されただけという感じだったので、閉講式で先生方が口を揃えて「これからがスタート」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。個人的な話をさせてもらえれば、今後に自分の知識や経験を積み重ねていく上でのバックボーンのようなものが形作られたことが、司書講習を受講して、司書という資格を取れた(まだ結果は出ていないけど、多分、大丈夫・・・)ことの最大の収穫ですかね。ここをベースに積み上げたり強くしていけばいいんだっていうようなものですね。大袈裟に言えばアイデンティティのようなものが確立できたというようなものなのかもしれません。

司書講習を図書館業界における一つの縮図として見た場合、まだまだ言い足りないことはあるのですが・・・。多分、昨今の日本の図書館の状況を鑑みるに、半端なモチベーションではダメだなあと思っていて、と言ってもみんながみんな崇高な理念を持って、また行動していくのも理想論だとは思うので、自分は自分に出来ることを精一杯やってかないとなあ、と感じています。

地道に一歩ずつ、前に進んでいきたいと強く思った次第ですね、司書講習を通じて。頑張ります。

「東日本の図書館に行ってみたくなる話」@明治大学和泉図書館に行ってきました!

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和泉図書館

こんばんは、ブログをご訪問ありがとうございます。

司書講習も終わり、気がついてみたら9月22日以来を投稿していない! とうことで久々に。

一昨日の10月3日、明治大学和泉図書館で行われたビブリオテークバトル、「東日本の図書館に行ってみたくなる話」に行ってきました。この「~の図書館に行ってみたくなる話」シリーズは、確か四回目だと記憶しています。最初は北欧、次に北米、そしてエジプト・韓国(だったかな・・・。残念ながらこの回のみ参加出来なかったので記憶が曖昧ですみません・汗)と海外の図書館が続いて、今回は国内編に突入です。

本題に入る前に、先程から出てきているビブリオテークバトルとは、何なのか気になる方もここまで読んできていらっしゃると思います。ビブリオバトルは、バトラー(発表者)が「本」をプレゼンしてチャンプ本を決めるのに対して、ビブリオテークバトルは「図書館(ビブリオテーク)」を紹介して、どの図書館に行ってみたくなったかを決める感じですかね、大まかに言えば。最も多く票を獲得された方には豪華な景品がありますね、毎回。私もビブリオテークを紹介する側に回ってみたいなあと思いつつ見ております。

今回紹介された図書館は5館。一人持ち時間20分でスライドを交えての紹介です。終了二分前には鐘が鳴るとのこと、前はそんなシステムなかったように思うのですが、ますます何かが確立されてきている感が・・・。

さてさて、トップバッターは新潟大学附属図書館です。配布された参考資料によると平成25年4月に中央図書館がリニューアルオープンし、ラーニングコモンズの拡充や、「インフォーメーションラウンジ」が設けられ研究成果の展示、地域への情報発信、さらにコミュニケーションの場として利用できるとのことです。スライドで映された図書館は、外観、内観ともにとても綺麗で、居心地の良さそうな空間でした。カウンター機能が一つに集約されていたり、1Fにイベントエリアがあったり、様々な相談事に乗ってくれるヘルプデスクがあったり、就活に対してのサポートエリアがあったり、最近の大学図書館という感じでしたが、興味深かったことが二つあります。
一つはグループ学習室の使用時間、図書館側が管理するのではなく、学生側がセルフサービスのような形で管理しているということです。ホワイトボードに何時何分まで、と学生たちで記入する、謂わば自己申告方式。色々と図書館の側でも管理の面で世知辛い面もある今日、ほのぼのしていてとても良いなあと思いました。ホワイトボードに手書きで記入する方式もなんだかアナログでほのぼの。
二つめは外国語学習支援スペース。外国の本が配架されているのはもちろん、外国語を専門にしている教授がカウンターにいるそうです。大学の方でもチカラを入れているのがわかります。
さらに学生さん制作の図書館紹介ビデオも見せていただきました。上杉謙信が現代の新潟大学附属図書館にタイムスリップしてしまい、そこで図書館で川中島の合戦の作戦を練ったり、プレゼンエリアで川中島の合戦についての学生のプレゼンを聴いたりと、ある意味とてもシュールで面白く、微笑ましい内容でした。大学図書館は自校の学生に図書館紹介ビデオを作ってもらうのも、学風などが出て面白いのではないかと感じましたね。

2館めは山形大学附属図書館です。山形大学には三つの図書館があるとのことですが、今回ご紹介いただいたのは中央図書館的な位置づけに当たる小白川(こじらかわ)図書館。まず図書館の内観の写真をお見せいただいたのですが、そこにさrげなく映っていたのは、なんとくまモンのブックトラック! よく目にするんです、くまモンのブックトラック。山形にまで勢力を拡げているとは恐ろしや、くまモン・・・。
小白川図書館の最大の特徴は3Fに博物館があること。その博物館では貴重な資料も所蔵しているのは勿論のこと、なんと博物館実習の授業でも使われているとのこと。いやはや、本当に色んな図書館があって面白いと思いました。小白川図書館は、書架や閲覧席の並び、延長コードが貸し出されていたり、PCロッカーが充電式であったりと、クラシカルで昔懐かしいような印象を受ける図書館でした。最新の設備を備えた図書館にはない、どこか安心感のあるような図書館で、そんあ雰囲気を味わいに行ってみたくなりましたね。

3館めは都留文科大学附属図書館。教員養成に強い公立大学ということで、その特長を様々な点から紹介していただきました。いや、本当に「へ~!」と驚いたことがたくさんありました。中学生の職場体験などにも対応した見通しの良い書架、読み聞かせスペース、教職コーナー、教科書や児童書・絵本をたくさん所蔵していること、さらに地域雑誌の充実度等など。「学校の目的と図書館の目的が二人三脚」というようなことを発表者の方がおっしゃっていましたが、本当に特色があって興味津々でした。あ、あと小学生新聞や中学生新聞も取っているとのこと、さすがだと思わされましたね。目配りが行き届いているなと。大学図書館って、その大学の図書館の特色が良く出る場所ではないのかと気付かされました。例えば、工業大学や芸術大学の図書館はまた総合大学のものとは大きく違ってくるのだうなあ、なんて。
また都留文科大学の学生さんについても言及がありました。教員養成に強い公立大学、ということで地道にコツコツとやってきた学生さんたちだから、伸びしろがすごくあると。図書館を構成する要素には利用者も勿論含まれますが、利用者もまた図書館を形作っていく一つの大事な要素であることを、改めて考えさせられました。

4館めは小布施町立図書館、「まちとしょテラソ」の愛称で有名ですね。2011年のLibrary of the yearの大賞を受賞しています。小布施町は人口1.1万人の小さな町。自分の出身の滋賀県米原市が人口4.5万人程度なので、何となくではありますが規模感みたいなものはイメージできます。
写真を見て思ったのは、改めてチャーミングだなと。書架から閲覧席からソファまで、本当に可愛らしくて素敵でした。お茶のみテーブルもあり、お婆ちゃんたちが漬物を食べたtりしていたりするとのこと、ほのぼのでいいですね。「まちとしょテラソ」については、初代館長の花井裕一郎さんのお話や著書の『はなぼん』(文屋)などを通じて、いろいろ話としては知っていたり、ビジュアルイメージとしても持っていたのですが、改めて行ってみたいと思った次第です。いや、行かねば! という感じになりましたね。

最後、5館めは伊那市立図書館。こちらも「まちとしょテラソ」と同じく長野県にあり、また2013年のLibrary of the yearの大賞を受賞しています。紹介者の方は公務員の方で、鳥取県立図書館や武雄市図書館の事例を通じて図書館に関心を持たれたそうで、行政面から、また伊那市立図書館の館長さんに直にアテンドしてもらったという観点からお話いただきました。館長さん、ITをバリバリに使いこなす方とのこと。そんな中で、古地図の上に現在地を表示し、標準地図と切り替えてみることができる高遠ぶらりも体験させてもらったとのことでした。スライドに映された「リアルからデジタル、デジタルからリアル、『何もない空間』に補助線を引く」というフレーズが示唆に富んでいると感じました。

そして番外編として、中央大学附属高校・中学校図書館のご紹介も。ここも学校図書館としてはかなりスゴくてですね、ご紹介いただいたところによると、なかなかボリューミーな課題図書リストがあったり、なんと高校なのに卒業論文があったりと、かなり学校図書館としての役割をバリバリ果たしてるようでした。この教育環境は、大きいなと学校図書館の役割、出来ることのお大きさも再認識した次第です。

そして、投票タイム。結果は都留文科大学附属図書館と伊那市立図書館とが、獲得投票が同票で並んでチャンプ(?)となりました!
自分自身もどの図書館に投票するか迷いましたし、皆さんもそんな感じだったのではないかなと思います。どの図書館も魅力的でした。

次回は「西日本の図書館に行ってみたくなる話」として開催されるそうです。こちらも楽しみですね!

司書講習最終報告(でもまだもう一回司書講習について投稿しますよ)

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こんにちは、ブログご訪問ありがとうございます。司書講習の授業内容について書いてきたシリーズも今回でラストです。
全体の総括というか、司書講習を通して感じたことなどは改めてまとめたいと思いますが、今回は最後の授業であった図書館文化論と、閉講式、懇親会について書いておきたいと。

図書館文化論も選択科目で、他には障害者サービス論、専門資料論、書誌学、図書館建築と施設計画とあったのですが、図書館文化論は個人的に関心のある公共図書館にリンクする、また図書館の本質的なところに触れられるかなという期待があって選択しました。他の選択科目も受けたいのはやまやまだったのですが。

図書館文化論、明治大学中央図書館での展示「図書の文化史」とリンクさせるような形で、文字の発生から文字の記録媒体、古代図書館の成立からキリスト教圏における写本、グーテンベルグの印刷技術の発明などをパワーポイントで様々な資料を紹介いただきながらの講義でした。図書の文化史、図書館の文化史というような内容でしたね。

「図書の文化史」の展示、そして講義を通じて最も印象に残ったことを一つ。それは古代エジプトの民衆文字で記された商業文書が「図書の文化史」で展示されていたこと。古代エジプトには、象形文字、神官文字、民衆文字と幾つかの文字があったとのことなのですが、この展示されていた民衆文字の商業文書は文字通り民衆のもので、取り立てて文学的に優れているとか、名前のある人が関わっているとか、そんなことはない。民衆の実際的な、おそらく当時には文化的価値を与えられなかった、それが資料価値のあるものとして展示されている、そのことに不思議な感慨を持ったのです。図書館は「社会の記憶装置」だとよく言われますが、何を保存すべきなのか、何を後世に残すのか、そのことについて自覚的にならねばならないし、何を残すのかを見極めることが必要になってくるなと。東日本大震災における、震災前と震災のあとの仙台の様子を対比させる写真集を出版したいという動きがあったことなどを思い出してしまいました。普段目にしているものや景色だからこそ、記録しておく価値があるなんてなかなか思わないし、また記録しようともなかなかしないだろうし、しかし記録しておくことは大切なのだなと。

そんな図書館文化論は最後の授業でした! なのでその後は閉講式と懇親会でした。ここまでくると受講生の皆さん、二ヶ月に渡る講習がほぼ終わったので、お疲れ様と交互に声を掛け合うなど、やりきった感が感じられます。そして、閉講式は先生方からお言葉をいただく形でした。先生方、口を揃えて「ここからがスタート」だとおっしゃっていましたね。

懇親会は軽食が出る立食形式のスタイルで一時間ほど時間が取られていました。そこでなんと初めてお話させていただいた方から「ブログいつも読んでます!」とお声かけいただいたのは驚きました(笑) ブログの管理画面からどのようなルートでアクセスされているか把握できて、「司書講習 2014」みたいなキーワードで検索されているのは知っていたので、同じ受講生の中にブログを読んでくれている方がいるのはうすうす感づいてはいたのですが、まさか懇親会の場でお声かけいただけるとは。結構、会場の人口密度が高く(笑)、本当にたまたま近くになって話しかけた方にそのように言っていただいたので、びっくりでした! 嬉しいですね、ブログを読んでいただけるのは。

懇親会はノンアルコールだったので、三々五々に皆さん打ち上げに行かれる様子。また最後に連絡先を交換している場面も多々見受けられましたね。自分もさすがにお酒を飲みたかったので、打ち上げへと行きましたよ。お付き合いいただいた方々ありがとうございました!

いや、なかなかの開放感でしたね・・・。二ヶ月の長丁場、受講生の皆さん、先生方、事務の方々、本当にお疲れ様でした! ありがとうございました!