図書館の名刺と、少しのもやもや

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図書館員は名刺を持つべきだ! という主張を発信されている方々をSNSやブログなどでお見かけするここしばらくですが、結論から言えば私も個人名刺でもよいから名刺を持つべきだと思います。今は職場の方で名刺を作ってもらえる立場となり、これは大変に喜ばしいことなのですが、それとは別に個人名刺も作ろうかと考えています。本当ならもっと早く、今の職場に名刺を作ってもらう以前に、個人名刺を作っておくべきだったとつくづく感じています。昨夏の司書講習で司書の資格を無事に取得し、それで堂々と「司書」という文言を載せることが出来たのだから、もっと早くに作るべきでしたね。そこで作らなかったのは自分自身の怠惰でした(また名刺作るだけのお金もなかったという事情もありますが・・・)。

ではなぜ個人名刺を作るのか・・・、それはある組織に所属している自分とは別に、一人の図書館員としての存在意義を名刺によって示したいから、というのがまず一つ目の理由。もう一つは、SNSやメールアドレスなどの連絡先を相手に手渡すという実用的な意味が二つ目の理由(今の職場で作ってもらっている名刺はプライベートな情報は載っていないので)。

一つ目の理由は、自分自身のブランディングという側面もあります。世知辛い話をすれば、この図書館を取り巻く厳しい雇用状況の中で一つの職場・組織に勤め上げるのはなかなかないこと。組織が変わっても、自身が図書館に携わる者としてのアイデンディファイが出来る信念のようなものが必要かと思います。それを具現化したものが個人名刺なのではないかと思うのです。その信念のようなものを様々な人たちに手渡すことになるのですから、これは自分自身のPR・ブランディングになるのではないかと考えます。

二つ目の理由については、本当に言わずもがなです。名刺交換の後に連絡を取り合う手段を残しておくという至極に実用的なことですね。以前にこのブログでも紹介した、鎌倉幸子さんが書かれた『走れ! 移動図書館~本でよりそう復興支援~』(ちくまプリマー新書)に、「記録されないものは記憶されない」という一文がありますが、名刺についても言えることだと思います。

さて、いざ個人名刺を作るとなってデザインなどいろいろと考えることがあって悩みます。紙は、書体は、イラストとか入れるの、とか考えるときりがないですね。実用的な面では、SNS(主にFacebook)の連絡先は載せるとして、それに個人のメールアドレスでしょうか。あとは何か自分を表現するキャッチコピーのような肩書きが欲しいです(笑)

個人名刺については詰めていきたいので、作ったらまたこのブログで報告したいと思います!

また、名刺について印象的というよりもショックだったエピソードを。昨秋から年初めにかけて契約社員という立場で図書館員をしていたのですが、そこで会社の方に「名刺は作ってもらえるんですか?」と質問したところ、「その立場で名刺を作ってほしいと言われたのは初めてだ」と言われたこと。アルバイトではなく一応は契約社員だったので作ってもらえるのかな~、なんて甘かったですね。と言うより、他に俺と同じ立場で働いている人はいっぱいいるのに、その人たちは名刺が欲しくないの? と少し不思議な感じでした。そして、後日に同じ立場で働いているに名刺に話を振ってみたところ、「あー、使わないし要らないですよ~」という返事だったのは少しビックリしました。そういう人もいるのか、そういう人がほとんどなのかどっちなのかはわかりませんが。

そして、最後にもやもやしていることを自戒を込めて書きます。司書講習の最中に、たまたま一緒になった男子大学生の「図書館で働きたいなあ」という、呟きが妙に心に残っているのです。その原因は何だろうと考えるに、その男子大学生にとって「図書館で働く」ことがゴールになってしまっていたことなのではないかなと思います。「図書館で働きたい」という人は世にたくさんいるでしょう。でも「図書館で働く」ということ自体で言うなれば、今の時代はそんなに高いハードルではありません。時給900円くらいのアルバイトなら下手したら司書の資格などなくても働くことは可能です(実際に自分はそうでした)。そこでもう一歩、二歩と突き詰めて「図書館でどうやって、どんな風に働きたいのか?」という意識を持つのか、ということが問題になってくるように思います。「図書館で働く」ことをゴールに据えるのではなく、せめてどんなサービスを自身が提供したいのか、出来るのかを模索・実践していく必要があるかと考えています。

自分自身もまだまだ至らないところもありますが、その問題意識を忘れずにいきたいと思います。

またまた長くなってしまいましたね、ここまで読んでいただきありがとうございました。

司書講習フォローアップのススメ~その1~

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こんばんは、久々の更新になりますね、つじです。

昨夏の司書講習で無事に司書の資格を取得し、その後に、自分自身の至らなさを身に沁みて感じることもありながらも、本当に様々な紆余曲折を経て、今現在は都内の図書館で働いています。昨夏に司書の資格を取ったといっても、まだまだここからがスタートだなと思ったのはよく覚えています。閉講式で先生方も口々におっしゃっていましたしね。司書という資格だけでご飯を食べられる時代でもないですし、やはりその後のフォローアップが欠かせないなとは今でも肝に銘じています。

最近は「司書講習」というワードでこのブログがわりと検索されているようなので、そこで司書講習の後のフォローアップのススメを書いてみたいと考えました。余りプライベートなことは今のところここでは書かないつもりなので、どんな本を読んだか、どんな研修を受けたか、など等の紹介をぼちぼちしていきたいと思います。

ちなみに明治大学での司書講習では、菅谷明子さんの『未来をつくる図書館ーニューヨークからの報告ー』(岩波新書・2003/9/20)と、猪谷千香さんの『つながる図書館ーコミュニティの核をめざす試みー』(ちくま新書・2014/1/7)はレポートの必読文献でした。おそらくレポートの出来がどうこうよりも、「司書の資格を持つんだったら、最低限この2冊は読んどかないと!」という先生からのメッセージを個人的には感じました。十年ほどの出版年の違いはあれど、先駆的な図書館の在り方を提示したこの2冊の本は、与えたインパクトの大きさを鑑みても図書館に携わる人間なら、確かに最低限に抑えておくべき本だと個人的にも思います。まあ『未来をつくる図書館』が出版された当時は図書館の世界にいなかったので、伝聞でしかないのですが・・・。

さて、この2冊ではアメリカと日本、各国の先駆的な試みをなす図書館が紹介されています。この2冊を読めば、ニューヨーク公共図書館がどのような取り組みをしている組織なのか、また日本においても様々な全国の様々なカタチの図書館を必然的に知ることになります。それは、これからの図書館像を語る上で議論をする前提条件のようなものを知るということなのだと、個人的には思っています。

この2冊の他に図書館本で読んで欲しいものは何冊もあるので何点かピックアップしたいと思います。

まずは鎌倉幸子さんの『走れ! 移動図書館~本でよりそう復興支援~』(ちくまプリマー新書・20014/1/7)です。東日本大震災の際の、本を通して、被災地での移動図書館活動を通しての復興支援の取り組みを書いたこの本は、様々な切り口で読むことが出来る本です。ボランティア、被災地支援の在り方、本のチカラ、など等。震災直後の緊迫した状況から、被災地の様子、そしてそこから移動図書館プロジェクトを立ち上げるまでのプロセスが語られます。その過程、また被災地での移動図書館活動の記録の中で、また鎌倉幸子さんが所属されているシャンティ国際ボランティア会の格言のような言葉の数々に触れ、なにか図書館の本質に触れたような感触を得た記憶が残っています。

次は柳与志夫さんの『千代田図書館とは何かー新しい公共空間の形成ー』(ポット出版・2010/3/2)。新しくリニューアルした際の千代田区立千代田図書館を開館させるまでのプロセスが、かなり強気な口調で書かれています。リニューアルする千代田区立千代田図書館という新しい「公共空間」を作り出すために尽力する著者と、その過程。こんなにストレートに書いてしまって大丈夫かと心配になるくらい、刺激的な1冊でした。司書であるという意識を高く保つというという意味でも、読んでおいて損はない1冊かと。著者の熱い意気込みが伝わってきます。

読んだ本の紹介は今回はこの辺りで。久々に少しまとまった量の文章を書くと疲れますね(笑) でも最後に読んだ本以外で2点書かせてください。

一つは明治大学リバティーアカデミーで開講されている「図書館員のためのブラッシュアップ講座Ⅻ」(https://academy.meiji.jp/course/detail/2017/)です。隔週くらいの割合で、全15回の講座です。図書館会の先端を行く方々の講義を受けられるだけではなく、受講者同士の横のつながりも持つことが出来て、参加してみて本当に有意義でした。今年も秋から来春にかけて開講予定とのことなので、参加してみることをおススメします。

もう一つは、FacebookをはじめとしたSNSを使って積極的に情報をキャッチしていくこと。SNSをやっているかどうかで、同じ図書館員であっても、研修や講演会などの情報に対して、かなりの情報格差があると個人的に痛感しています。情報を扱うプロであるはずの図書館員として、様々な情報をキャッチし、つながりを作っていくためにSNSを駆使するということは大きな意義があると考えています。

とりあえず今日はこれくらいで。また余力があるときに更新したいと思います。

司書講習を終えての雑感めいたもの

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こんにちは、ブログをご訪問ありがとうございます。今回はタイトル通り、司書講習を終えての雑感めいたものについて書いておこうと思います。気がつけば、司書講習が終わってから早くも三週間ほど経っているわけですが、その間でいろいろと考えたり、思ったことなどがあるのでいくつか。

この夏の司書講習を受けるにあたって、自分が何を知っていて何を知らないか、それを知ることが大きな意義のひとつだったわけですが、そういった意味でもある程度は把握できたように思います。というのも明治大学リバティーアカデミーの「図書館員のためのブラッシュアップ講座」を昨年度に受講させてもらったことなども含めて、ある程度の先端的な知識や、また少しの図書館についての業務経験はあったものの、本来ならそのベースとなるべき司書資格を持っていなかったことで、自分の知識や経験の持ちようがどんなカタチなのか把握しにくかったということがあります。それがある程度は把握できた、というか把握できたつもりではあるので、そこは有意義だったなと。

また司書講習を受講する人って、本当に様々だなあと。大学生から50代くらいの方まで年齢層はもちろん、既に図書館で働いていらっしゃる人から、これから働きたいという人方、とりあえず働く予定などはないけど資格をとっておこうという人まで。まあモチベーションも様々なわけですね。

司書講習を受講して資格を取っただけではスキル的にも、実務的にも、知識的にもまだまだというか、本当にこれからだなということも再認識。スキルや実務は実際に働いてみないと身に付かないですし、知識も今後身に付けるべきものが示されただけという感じだったので、閉講式で先生方が口を揃えて「これからがスタート」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。個人的な話をさせてもらえれば、今後に自分の知識や経験を積み重ねていく上でのバックボーンのようなものが形作られたことが、司書講習を受講して、司書という資格を取れた(まだ結果は出ていないけど、多分、大丈夫・・・)ことの最大の収穫ですかね。ここをベースに積み上げたり強くしていけばいいんだっていうようなものですね。大袈裟に言えばアイデンティティのようなものが確立できたというようなものなのかもしれません。

司書講習を図書館業界における一つの縮図として見た場合、まだまだ言い足りないことはあるのですが・・・。多分、昨今の日本の図書館の状況を鑑みるに、半端なモチベーションではダメだなあと思っていて、と言ってもみんながみんな崇高な理念を持って、また行動していくのも理想論だとは思うので、自分は自分に出来ることを精一杯やってかないとなあ、と感じています。

地道に一歩ずつ、前に進んでいきたいと強く思った次第ですね、司書講習を通じて。頑張ります。

司書講習最終報告(でもまだもう一回司書講習について投稿しますよ)

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こんにちは、ブログご訪問ありがとうございます。司書講習の授業内容について書いてきたシリーズも今回でラストです。
全体の総括というか、司書講習を通して感じたことなどは改めてまとめたいと思いますが、今回は最後の授業であった図書館文化論と、閉講式、懇親会について書いておきたいと。

図書館文化論も選択科目で、他には障害者サービス論、専門資料論、書誌学、図書館建築と施設計画とあったのですが、図書館文化論は個人的に関心のある公共図書館にリンクする、また図書館の本質的なところに触れられるかなという期待があって選択しました。他の選択科目も受けたいのはやまやまだったのですが。

図書館文化論、明治大学中央図書館での展示「図書の文化史」とリンクさせるような形で、文字の発生から文字の記録媒体、古代図書館の成立からキリスト教圏における写本、グーテンベルグの印刷技術の発明などをパワーポイントで様々な資料を紹介いただきながらの講義でした。図書の文化史、図書館の文化史というような内容でしたね。

「図書の文化史」の展示、そして講義を通じて最も印象に残ったことを一つ。それは古代エジプトの民衆文字で記された商業文書が「図書の文化史」で展示されていたこと。古代エジプトには、象形文字、神官文字、民衆文字と幾つかの文字があったとのことなのですが、この展示されていた民衆文字の商業文書は文字通り民衆のもので、取り立てて文学的に優れているとか、名前のある人が関わっているとか、そんなことはない。民衆の実際的な、おそらく当時には文化的価値を与えられなかった、それが資料価値のあるものとして展示されている、そのことに不思議な感慨を持ったのです。図書館は「社会の記憶装置」だとよく言われますが、何を保存すべきなのか、何を後世に残すのか、そのことについて自覚的にならねばならないし、何を残すのかを見極めることが必要になってくるなと。東日本大震災における、震災前と震災のあとの仙台の様子を対比させる写真集を出版したいという動きがあったことなどを思い出してしまいました。普段目にしているものや景色だからこそ、記録しておく価値があるなんてなかなか思わないし、また記録しようともなかなかしないだろうし、しかし記録しておくことは大切なのだなと。

そんな図書館文化論は最後の授業でした! なのでその後は閉講式と懇親会でした。ここまでくると受講生の皆さん、二ヶ月に渡る講習がほぼ終わったので、お疲れ様と交互に声を掛け合うなど、やりきった感が感じられます。そして、閉講式は先生方からお言葉をいただく形でした。先生方、口を揃えて「ここからがスタート」だとおっしゃっていましたね。

懇親会は軽食が出る立食形式のスタイルで一時間ほど時間が取られていました。そこでなんと初めてお話させていただいた方から「ブログいつも読んでます!」とお声かけいただいたのは驚きました(笑) ブログの管理画面からどのようなルートでアクセスされているか把握できて、「司書講習 2014」みたいなキーワードで検索されているのは知っていたので、同じ受講生の中にブログを読んでくれている方がいるのはうすうす感づいてはいたのですが、まさか懇親会の場でお声かけいただけるとは。結構、会場の人口密度が高く(笑)、本当にたまたま近くになって話しかけた方にそのように言っていただいたので、びっくりでした! 嬉しいですね、ブログを読んでいただけるのは。

懇親会はノンアルコールだったので、三々五々に皆さん打ち上げに行かれる様子。また最後に連絡先を交換している場面も多々見受けられましたね。自分もさすがにお酒を飲みたかったので、打ち上げへと行きましたよ。お付き合いいただいた方々ありがとうございました!

いや、なかなかの開放感でしたね・・・。二ヶ月の長丁場、受講生の皆さん、先生方、事務の方々、本当にお疲れ様でした! ありがとうございました!

司書講習中間報告~その14~

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こんばんは、ブログをご訪問いただきありがとうございます! 司書講習自体は三日前に終了致しましたが、まだこちらへまとめきれていないぶんもあるので、家に帰るまでが遠足ですみたいな感じ(?)で、記録として残しておかねばと言うことで。

今回は大学図書館論でした。選択科目だったわけですが、他には国立国会図書館論、学校図書館論、専門図書館論があった中で自分は大学図書館論を選びました。もともと公共図書館への関心が最も強かったので、どれにするか迷ったのですが、大学図書館の研究支援の側面に関心があったことが決め手になって大学図書館論を選択しました。本音を言うと、せっかくの機会なので全部受けてみたかったんですけどね(笑)

大学図書館論担当の先生は、実際に明治大学の図書館にお勤めということで、大学図書館の実務や現状のお話を交えながら講義をしていただきました。

大学図書館とは図書館法ではなく、大学設置基準に基づいて作られていること、大学図書館に於ける一連の仕事の流れ、大学図書館員のキャリアパスの問題、大学図書館が情報リテラシー教育の一環を担う存在として学部の授業にも関与していること(この点については所謂‘学者’ではない大学の職員が単位を与える授業を担当するとはどうなんだ、という声もあったそうですが)、そしてシリアルズクライシスについて、などをお話いただきました。

今回は、先生が特に力を入れて話されていたシリアルズクライシスについて少し書いておきたいと思います。シリアルズクライシス、要は学術雑誌が値上がりすることが原因で、学術情報が流れのサイクルが停滞し危機に陥っているということですね。先生が配布されたレジェメには、1995年~2011年に掛けて「自然科学分野で年平均7.8%の値上がり」しているそうです。以前、違う講義で学術情報の流れを円グラフのような図式にしたものが出てきましたが、その流れが上手く回らなくなっている、みたいなイメージですかね。シリアルズクライシスについては、学術情報を誰でもが見られるオープンアクセスにしたり、電子ジャーナルを複数の大学で共同購入するなどの対抗策が採られてはいるようなのですが、やはりインパクトファクターの問題であったり、コアジャーナルのことがあったり、査読前の論文をオープンアクセスにしてしまうプレプリントサーバの問題があったりと、なかなかややこしく一筋縄ではいかないとのことでした。

大学図書館も、大学図書館ならではの課題があるのだなあと、つくづく思わされましたね。マンモス大学などはどんどん新校舎を建てたりなどして景気は悪くないイメージはあったのですが。

あとは、図書館見学も講義の中にあり中央図書館のバックヤードや貴重書庫などを見学させていただきました!

大学図書館は大学図書館で、公共図書館とは違った役割や問題があるのだなと再認識出来て、有意義な講義でありました。

これで、残りはあと一科目となりました。大詰めですね。もう少し、お付き合いしていただければ嬉しいです!

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司書講習中間報告~その13~

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こんばんは、ブログご訪問ありがとうございます!

演習が二つ続いた後の全体授業、図書館情報技術論が終わりましたので、そのことについて書きたいと思います。5日ほどの遅れがありますが、ご容赦いただければと(汗)

図書館情報技術、ということで先生の掲げた科目の目標は「図書館業務に必要な基礎的な情報技術を習得する!!」こと。ということで、三日間の初日はバリバリの情報技術についての講義…。ビット数のことから始まり、コンピューターシステムの大まかな仕組み、プログラミング言語、サーチエンジンなどについて等々…。デジタルは1か0かの組み合わせで物事を組み立てていくので、二進法を十進法に、十進法を二進法にするところから始まったわけですが、そんな計算は中学生以来だったわけで、いきなり大苦戦! さらに畳み掛けるようにハードウェアとソフトウェアの違い、プログラミング言語、コンピュータネットワークにおけるプロトコルやOSI参照モデルなど聞き慣れない、もしくは眼にしたことあるけどよく意味はわからない単語についての説明…、サーチエンジンの様々な仕組みやシステムについて、バリバリの文系の自分には付いていくのが精一杯な内容でした…。

そして迎えた二日目は打って変わってグループワーク&データベースソフトを操作してみるという演習…。グループワークは5、6人が指定された一つのグループになり「自分が働いている図書館を情報技術を用いて活性化させる試みを提案しなさい」という課題。パワーポイント用のパソコンが一台テーブルに置かれていたのですが、自分のグループは、自分を含めパワーポイントを使えない人ばかりということで、仕方なく張り合わせた大きな紙にプレゼン内容を書くというアナログな方向に…。どんな内容になったのかは後述します。そしてグループワークの合間を縫ってデータベースソフトを操作してみるという演習が。アクセスを使っての演習で、何となくエクセルっぽいのですが、やはりエクセルではないわけで、というかエクセルも怪しい自分としては大苦戦…。グループワークとデータベースソフトの演習と、初日とは全く異なる授業内容だったので大変に疲れました。コンピューターネットワークに関する頭文字語や、データベースを運営するに当たって「正規化」というプロセスのことなど、昨日の名残を引きずりつつという感じでしたね…。

そして三日目、グループワークの成果の発表からです。自分たちのグループはパワーポイントを誰も使えなかったので…、口頭での説明&張り合わせた大きな紙にホームページの素案を書いたものを提示するというアナログな方式。一グループ五分という時間が与えられていて、なんかいつの間にか「つじさん、説明よろしくね!」という流れになっており、まるでビブリオバトルじゃないかと思いつつ、また100人以上いる前で話せる機会はそんなにない、良い経験になる、とも思いつつ、口頭にて五分間、説明させていただきました。

要はホームページをありきたりなものから、もっとコンテンツ自体に重点的にスペースを与えるようなものにしたら良いのではないかというのが、自分たちのグループの内容でした。また、ポップを作ったり、一行だけ見えるようにして利用者の関心を引くなど、書店でのノウハウを流用し、Twitterの活用方法を工夫したりなど、それらも絡ませるという感じですね。

全グループの発表が終われば、教室を移してまた座学、今度は著作権、電子図書館について。

そして、その後にテストという流れで図書館情報技術論が終わりました。

途中から考えたのですが、この授業を受ける意義って、図書館員が普段当たり前のように使っているコンピューターネットワークについて、いかに無知であるのかを思い知ることにあるのではないかなと。授業では、情報技術についてはほんの触りしか扱ってなかったと思うんですよね、それでも耳慣れない単語を前にアップアップだったので…。

同じ無知でも、そのことに自覚的であるかどうか、その違いって大きいなと思いましたね…。

また、それとは少しズレますがパワーポイントくらい使えるようになっとこうよ自分…。

本当に、濃密な三日目の授業でしたし、その分得るものも大きかったですね。身に付けるべきスキルがまた一つ見えた感もあるので、そのことも収穫でした。いやー、きつかったですけどね(笑)

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司書講習中間報告~その12~

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こんばんは、ブログをご訪問ありがとうございます!

先日、情報サービス演習A(レファレンスサービス演習)が終わりましたのでその報告を。

同じ情報サービス演習でも、前回のとは違い今回はもっぱら紙ベースの資料を使って、想定される利用者からのレファレンス質問に回答するという演習内容でした。オンライン上のデータベースは使わずに、百科事典や国語辞書、統計や白書、各種の事典などのいわゆるレファレンスブックを使って、質問の回答を導き出す、という。

実際の現場では、両方を併用しての回答が有効なのですが、今回の演習は紙媒体に強くなるのが目的ですね。

それを実際に図書館のレファレンスブックコーナーに行って、実際に手に取って調べます。

ではどんな質問に答えるかというと、「国民投票法案の条文が見たい」といった法律に関すること、「『八百屋お七』の最初に出てくる最初の作品を読みたい」といった文学的な質問、「日本首度とは何でしょう?」といった言葉の意味について、「ここ数年の日本の合計特殊出生率が知りたい」という統計に関する質問、他にも歴史や地理についての質問など様々です。それを各種のレファレンスブックを使って回答を導き出していくのですが、これが慣れないうちは本当に苦戦します。各種のレファレンスブックの特徴については、演習の冒頭に先生から説明はあったものの、実際にやってみないと勝手がわからないことが多いので…。

でも演習問題の回数を重ねていくと、実際にやってみる中で経験を積んだり知識を得ていくいくことや、レファレンスブックの使い勝手もわかってくる、そしてまた目的の情報を探り当てる嗅覚みたいなものも備わってくるような感じもあり、質問事項に対しての回答を導き出すスキルが上がっていくのが実感できましたね。演習の前と後とでは雲泥の差でした…。目的の情報へのアプローチの仕方がわかってくる、という感じでしょうか。

この質問にはこのレファレンスブック、こういうタイプの質問にはこのプロセスで、みたいなことも演習問題を積み重ねていく中で掴んでいきますしね。

レファレンスブックにも特徴やクセがあります。例えば同じ国語辞典でも国字に強いとか、統計についての資料でも民間のデータも載ってるか載っていないか、等々。それらを把握するのも、紙媒体の資料を使ってレファレンスに答える際の大事なポイントですね。

演習は全部で15問解いたのですが、本当に頭を使いましたし、色々と動き回ったりレファレンスプロセスを書いたりと身体の方も疲れましたが、自分にスキルが身に付いていくのが実感できて、また求められている情報を探すプロセスを考えたりすること自体も楽しかったですね。本当に。紙媒体でこれだけ色々と調べられるんだったら、オンライン上のデータベースと併用したらもっとスムーズにレファレンスの回答まで辿り着けるじゃないか、と自信になりました。そして、やはり情報を扱うことのプロなんだな、とも。

ハードでしたが、実りのある演習でした。また一つ、ピースが埋まっていくような、なんだかそんな感覚でした。

さてさて、司書講習も残すところ10日もありません。本当に早いですね、最初の頃は長いなあと感じていたのですが。ということで、このブログの司書講習中間報告シリーズ、残すところも少ないですね。最後まで走り続けたいと思います!

ここまで読んで下さってありがとうございます!